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この記事でわかること
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みなさん、こんにちは!こんにちは!愛知県刈谷市を中心に「家族みんなが健康かつ快適に過ごせる家」をご提案している河井建築です。
5月も終わりを迎え、衣替えの季節ですね。だんだんと日差しが強くなり、「これからやってくる夏をどう涼しく乗り切ろうか」と、エアコンの準備などを始めている方も多いのではないでしょうか。
建築の世界でも、これからの季節は太陽の熱を室内に入れない「日射遮蔽(にしゃしゃへい)」がとても重要になります。
しかし!これから家づくりを計画される方に、今だからこそあえてお伝えしたいのが「冬の太陽のコントロール(日射取得)」のお話です。
今計画しているお家が完成し、実際に暮らし始めるのはきっと秋から冬、あるいは来年のこと。夏に向かう今の時期はどうしても「暑さ対策」に目が向きがちですが、本当に心地よい家を作るためには、今この時期・この瞬間から「冬の光をどう取り込むか」をセットで考えておく必要があります。
そこで今回は、パッシブデザインを考える上で多くの人が陥りがちな「自己日影(じこにちえい)」の罠について解説します。
ネットの掲示板やSNSの家づくりアカウントなどで、以下のような「失敗談」や「後悔の声」を見かけたことはありませんか?
「周囲からのプライバシーを守りながら光を取り入れたくて、南側に開いたコの字型(凹型)の間取りにして中庭を作りました。夏は適度に日陰ができて涼しくて最高だったのですが、いざ冬になってみたら、中庭にもリビングの大きな窓にもほとんど日が当たらない…!とにかく寒くて、冬の間はずっと床暖房とエアコンがフル稼働で電気代が大変なことになっています…」
「南向きの土地で、南側に大きな窓があるのに、なぜ冬に日が当たらないの?」と思ってしまいますよね。
その原因こそが、「建物の形が良くないせいで、自分の建物が作った影が、自分の家の日射を遮ってしまう」という自己日影現象なのです。
もちろんコの字型のお家がすべて悪いわけではありません。吹抜けや建物の軒高を調整することでコの字型のメリットを最大限に生かした家づくりが可能です!
ここは設計の腕の見せ所☺
実際のシミュレーション画像を使って、なぜコの字型の家が寒くなってしまうのかを視覚的に解説します。
これは、南側(方位マークの下側)に向けてL型ませた形の建物を、1年の中で最も太陽が低くなる「冬至(12月22日)」の条件でシミュレーションしたものです。
●建物は真南に正対している
【冬至 午前10:00】東側の壁の影が中央の奥まった部分を覆ってしまう
まず、朝の光で部屋を暖めたい午前10時の状態です。冬の太陽は南東(右下)の低い位置から射してきます。
するとどうでしょう。東側(画面右側)のせり出した壁が大きな影を作り、一番光を取り込みたい中央の奥まった部分(リビングの窓を想定する場所)をすっぽりと覆ってしまっています。リビングの配置を検討しないと朝の立ち上がりが遅くなってしまいます。
私は朝食を食べる時間帯は太陽光を取り入れて目を覚ましたい派なので、光の入る位置へリビングダイニングをもってきたい派です。
中には日焼けをしたくないから間接光なんて方もいらっしゃるのでは?
【冬至 午後14:00】西側の壁の影が室内に差し込む光を遮ってしまう
次に、夕方に向けて暖かさをキープしておきたい午後2時の状態です。太陽は南西(左下)に移動します。
今度は西側(画面左側)のせり出した壁が影を作り、中央の奥まった壁や床を暗くしてしまっています。
つまり、この形状だと「夏は日陰ができて涼しくて良くても、一番日射熱が欲しい冬の昼間に、午前も午後も自分自身の影のせいで太陽の光が入らない」という、非常に惜しい間取りになってしまうのです。
本当のパッシブデザインとは、夏の暑さを遮ること(日射遮蔽)と、冬の温かさを取り込むこと(日射取得)、この両方を1年を通じてバランスよく成立させることです。
「南向きの土地だから日当たりが良いはず」「中庭を作ればどこでも明るい」というイメージだけで間取りを決めてしまうと、思わぬ落とし穴が待っています。
設計の初期段階から、以下のポイントをロジカルに検証することが不可欠です。
もし敷地条件やプライバシー確保のために、どうしてもコの字型などの形状にしたい場合は、冬の低い光を効率よく拾えるように窓の高さを工夫したり、せり出す壁の長さを計算して影の影響を最小限に抑えるといった「プロの技術」が必要になります。
これからの季節、つつい「夏の涼しさ」ばかりに気を取られがちですが、家は一年中、そして何十年も快適に暮らす場所です。一見おしゃれに見えるデザインが、特定の季節に暮らしにくさの原因になってしまっては本末転倒ですよね。
家づくりは、見た目の美しさはもちろん、「科学的な数値や3Dシミュレーションに裏付けられた高い住宅性能」が両立して初めて、本当の快適さが生まれます。
「我が家のプラン、夏の遮光も冬の日当たりも大丈夫かな…?」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。
家づくりは、合理的な数値だけでなく、そこに住む人の暮らしが加わり初めて完成します。土地のこと、お金のこと、動線のこと。多角的な視点から、あなたの不安をワクワクに変えるお手伝いをさせてくださいね!
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