スタッフブログ
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西三河で女性設計士と建てるパッシブデザインを取り入れた高気密高断熱の注文住宅をてがけている河井建築です!
最近ではホームセンターの大型化が進み、「資材館」という名前で建材を扱うスペースも広く設けられるようになってきました。おかげで、一般の方々でも簡単に木材をはじめとした建材を入手できるようになったことは嬉しいことだと思います。しかし、私たち工務店が扱う建材とホームセンターが扱う建材では、見た目がそっくりでも品質は決して同等ではない商品が混じっていることを知る方は少ないのではないでしょうか。以前、自宅のウッドデッキを作るためにホームセンターへ材料を探しに行った際、20本の木材を見繕うために100本近くある店の全木材を選定してやっと揃えたこともありました。決して全てがそうではありませんが、このブログを商品購入の際の参考にして頂ければ幸いです。
【木材の選び方】
①「ひび割れ」の有無
当然のことですが、材料の強度や美観に関わるのでひび割れのある木材は避けます。梁のような太い材料の場合、少々であれば許容範囲の場合もあります。
②「生き節」と「死に節」
「生き節」の画像です。生き節はひび割れ程度は起こしても、まるっと抜け落ちることはありません。きれいな節であれば、「味」としてあえて使うことも可能です。
「死に節」の画像です。死に節は生き節と比べて黒くガサガサしており、ボロボロと崩れたりぽろっと抜け落ちて節穴を生じたりします。用途によって小さなものは許容範囲内になりますが、大きな死に節は避けたいです。抜け落ちると、下画像のような節穴ができます。
③「ヤニ袋」の有無
木にはその内部にヤニを溜める「ヤニ袋」と呼ばれるものがあります。冬場の低温期にはそれほど気になりませんが、夏場など高温の環境ではダラダラとヤニが流れてきます。ベタベタしていて手に付くとなかなか取れないので、DIYの際はヤニ袋の部分を切り取って使いましょう。
④「そり」や「ねじれ」の有無
ひび割れや節、ヤニは見た目に分かりやすいですが、そりやねじれを見る場合は木口面から“にらむ”必要があります。にらむとは、材料の通り(真っ直ぐかどうか)を見ることを言います。
「そり」の画像です。この木材は右に大きく曲がっていることが分かります。
「ねじれ」の画像です。この材料はひねったように曲がっていることが分かります。
ここまで木材選びのポイントを紹介してきましたが、上記のポイントを全てクリアするような材料を見つけるのはかなり難しいと思います。なぜなら和室などに使う化粧の桧材で、四ム(四方無節)の場合は材木屋さんから直接仕入れても1丁で数千円もするからです。そこで、1丁まるまるきれいでなくても、きれいな部分を使って材料を採るということをします。
上画像のように、もともと節のある材料のですが節部分を避ければきれいな材料が採れます。このように、木材選びの際はまず必要な部分にひび割れや節、ヤニ袋の無いものを探し、次にそりやねじれを確認してから購入することをお勧めします。木材を「にらんで」いる姿は、周りからはプロっぽく見えると思いますよ♪
おわりに
木材には表と裏があります。木の皮(外皮)に近い方を「木表(きおもて)」、芯(中心)に近い方を「木裏(きうら)」と呼びます。上画像では上面が木表、下面が木裏になります。木材の性質として木表側にそる(上画像がU字形にそる)特徴があるため、フローリング材などは基本的に木表を化粧面として使っています。木製のフェンスやウッドデッキなど、気にして見てみると案外面白い規則性があるものですね。
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