スタッフブログ
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西三河で女性設計士と建てるパッシブデザインを取り入れた高気密高断熱の注文住宅をてがけている河井建築です!
仕上がりを左右する塗装についてウッドデッキを例に挙げてご紹介させて頂こうと思います。ハケやローラーの使い方は慣れ(熟練)によって上達していくものですが、実は見落としがちな「塗装の手順」こそ仕上がりを大きく左右することをご存知でしょうか。塗装の基本をご紹介しますので、普段のメンテナンスに役立てて頂ければ幸いです。
【塗装の手順とは】
塗装の際に意識して頂きたいこと、それは「作品の見付け面」はどこかということです。見付け面とは、作品における一番見せたい面(目に付く面)あるいは正面のことです。見付け面が決まったら、裏、上下、左右が自然と決まってくると思います。そして、それぞれの面に対して優先順位をつけて下さい。一番綺麗に見せたい面はどこか、次に綺麗に見せたい面は~、一番目に付かない面はどこかといった具合です。それが決まれば、あとはその逆順に塗装していきます。ここで重要なのは、見付け面を最後に塗装するということです。それは、塗装の失敗の多くは塗りムラや液垂れによるものが多く、見付け面を先に塗装してしまうと他の面を塗っている間に塗料が垂れたり汚したりしてしまうからです。以上のことを踏まえて、下記の手順を見てみましょう。
【塗料の準備と塗装手順の決定】
今回はウッドデッキということで、防腐材入りの外装用塗料を使います。木目を活かすため、染み込み系の塗料を選択しています。大きめの器(今回はプラスチック製の缶=プラ缶)があると作業しやすいです。ハケはニス用を使っています。毛が抜けにくく塗装中の材料に付きにくいからです。(ペンキのような塗料を使う場合は、ローラーを使うとハケ目がなく綺麗に塗れます)
下画像の完成形をイメージして材料の見付け面を決めます。今回は①木表(きおもて)、②木裏(きうら)、③側面、④木口(こぐち)という優先順位としたので、④木口→③側面→②木裏→①木表という順で塗装していきます。
【木口の塗装】
材料を全て並べ、木口だけを塗っていきます。木口は塗料を吸い込みやすいので下画像のようになりますが、色ムラは木表・木裏の塗装でなくなりますので問題ないです。
【側面の塗装】
次に、木材の側面のみを塗装していきます。塗料が乾いてきたら裏返して反対側の側面も塗装します。塗装中に木材の隙間に塗料が垂れても大丈夫です。木口の時と同様、木表・木裏の塗装時にシミやムラは無くなります。
【木表・木裏の塗装】
木材は基本的に木表を見付け面として使います。木表(上画像の下面)とは木材の外皮側で、木裏(上画像の上面)とは芯に近い側をいいます(木口の年輪に注目して下さい)。木材は木表側にそってくる(上画像では凸状に変形する)性質があるため、木裏側にひび割れが生じやすいからです。そのことを意識して、表裏を間違えないよう木裏→木表の順で塗装します。
木表は見付け面になるのでムラや液垂れに特に注意します。塗料が多すぎると液垂れの原因になるので、少なめの塗料でこすりつけるように塗りましょう。
塗り継ぎ部分では、先に塗装した方と後に塗装した方が分離しないようハケを大きく動かして馴染ませます。
木口や側面の塗装時にできたシミやムラが消え、綺麗に塗装できます。
一丁ずつ2㎝程の隙間をあけて乾かします。材料を立てて並べると場所をとりません。
【おわりに】
今回はウッドデッキを例にしましたが、基本的にはどの塗装にも共通する内容になります。塗装の手順を知って頂くことで皆様のお家のメンテナンスに少しでも役立てば幸いです。
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